絵巻とは
絵巻、または、絵巻物とは、日本古来の絵画形式の一つで、横長の紙または絹に、右から左へ水平方向に画面を使い、絵を描き、一つの物語や歴史的事件、経文などを描きいたものである。
最初の絵巻は、奈良時代に制作された『絵因果経』といわれ、下段には釈迦の前世と今世の物語を説いた経文が書かれ、上段にはそれを絵解きした絵が描かれている。
物語絵巻としては、『枕草子』『伊勢物語』『源氏物語』『宇治拾遺物語』などが有名であり、鎌倉時代には、歌仙や戦記、伝記などが絵巻として描かれた。
『源氏物語絵巻(藤原隆能?筆)』、『信貴山縁起(朝護孫子寺所蔵)』、『伴大納言絵巻(常盤光長筆)』と『鳥獣人物戯画(鳥羽僧正覚猷?筆)』が、日本四大絵巻といわれている。
最初の絵巻は、奈良時代に制作された『絵因果経』といわれ、下段には釈迦の前世と今世の物語を説いた経文が書かれ、上段にはそれを絵解きした絵が描かれている。
物語絵巻としては、『枕草子』『伊勢物語』『源氏物語』『宇治拾遺物語』などが有名であり、鎌倉時代には、歌仙や戦記、伝記などが絵巻として描かれた。
『源氏物語絵巻(藤原隆能?筆)』、『信貴山縁起(朝護孫子寺所蔵)』、『伴大納言絵巻(常盤光長筆)』と『鳥獣人物戯画(鳥羽僧正覚猷?筆)』が、日本四大絵巻といわれている。
ごあいさつ
伝統木版画の摺師の家に育った私は父のすすめで版元として家業を継ぎました。
仕事をしていく中でいつの日か子供のころ親しんだ童話をモチーフに木版画の絵巻物を作りたいと思うようになりました。
その夢が三年前、「平成十九年度東京都ものづくり新集積形成事業」に採択されるという思わぬ形で実現することになりました。
伝統木版画の今後の可能性を課題とした事業で技の伝承と人材育成を兼ね職人の他にアートプロデューサー、出版社を交えプロジェクトを発足させました。
伝統木版画は江戸時代より版元の企画のもと、絵師・彫師・摺師による分業で仕事を進めてまいります。
今回の事業では、各分野でご活躍の三作家に絵師として絵巻物の原画をお描きいただきました。職方としては、東京、京都の彫師・摺師合わせて総勢二十二名が制作にあたりました。また、材料の用紙・板・ドーサ引き・巻子仕立に至るまで事業に携わる職人さんたちは伝統の技を惜しむことなく駆使して原画の再現に努めてくれました。
時代の波に乗る事の難しい伝統工芸の一事業の成果を是非ご覧頂きたく、ご案内申し上げます。
平成二十二年 如月
仕事をしていく中でいつの日か子供のころ親しんだ童話をモチーフに木版画の絵巻物を作りたいと思うようになりました。
その夢が三年前、「平成十九年度東京都ものづくり新集積形成事業」に採択されるという思わぬ形で実現することになりました。
伝統木版画の今後の可能性を課題とした事業で技の伝承と人材育成を兼ね職人の他にアートプロデューサー、出版社を交えプロジェクトを発足させました。
伝統木版画は江戸時代より版元の企画のもと、絵師・彫師・摺師による分業で仕事を進めてまいります。
今回の事業では、各分野でご活躍の三作家に絵師として絵巻物の原画をお描きいただきました。職方としては、東京、京都の彫師・摺師合わせて総勢二十二名が制作にあたりました。また、材料の用紙・板・ドーサ引き・巻子仕立に至るまで事業に携わる職人さんたちは伝統の技を惜しむことなく駆使して原画の再現に努めてくれました。
時代の波に乗る事の難しい伝統工芸の一事業の成果を是非ご覧頂きたく、ご案内申し上げます。
平成二十二年 如月
創業安政年間 東京 高橋工房
六代 高橋由貴子
六代 高橋由貴子